2018SS Pitti Immagine Filati ~編み地編~

2018SS Pitti Immagine Filati ~編み地編~

最終回の今回は~編み地編~として、Pitti Immagine Filatiをレポートいたします!

 

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◎立体的なアニマル柄

アニマル4

アニマル1

アニマル3

アニマル2

 

定番のアニマル柄は、編み地を変えたり、番手や質感の異なる糸を

使用したりすることでより立体的に表現したものに注目。

太めのリリーヤーン、マットなコイルヤーン、ブークレなどがおすすめです。

 

 

 

◎レース調

 

レース1

レース2

レース4

レース3

 

ファインゲージのジャカードで、まるでレースのような繊細な編み地を表現。

光沢とハリの出るシルクやナイロン混に適しています。

 

 

◎60’s RETRO

レトロ1

レトロ2

レトロ3

レトロ4

 

1960年代を彷彿させるポップな配色、レトロな柄にも注目。
ラメ糸を合わせることでより一層レトロな雰囲気を演出できます。

 

 

◎穴開き

穴あき1

穴あき2

穴あき4

穴あき3

 

 

透かし、というよりも“穴あき”感の強い編み地。

穴からインナーを見せることでまた違った印象を楽しめます。

 

 

◎プリントニット

プリント2

プリント3

プリント4

 

 

 

編地とは違いますが、編みでは表現しきれない繊細さやアート感が特徴的な

プリント加工のニットが増加。

リブや透かし編み、地柄の上にプリントを施せば、カットソーとは異なる

ニット特有の雰囲気を残すことができます。

 

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・・・と、以上が2018SS Pitti Immagine Filatiのトレンド傾向となりますが

SNSが発達した近年、すでに今年の春夏から取り入れられているトレンドもでてきています。

 

2018SSは一体どんなニットたちが生活を賑わせるのでしょうか。

三和ジャパンの2018SSニットにも是非ご期待ください!

2018SS Pitti Immagine Filati ~素材・糸の種類編~

2018SS Pitti Immagine Filati ~素材・糸の種類編~

前回の~テーマ・カラー編~に続きまして、今回は~素材・糸の種類編~ということで

Pitti Immagine Filatiをレポートします!

 

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素材でまず多く見られたのは 綿カシミヤ です。

 

昨年あたりから『シーズンレス』や『フォーシーズンズ』を謳った通年素材として

春夏素材と秋冬素材をMIXしたものが目立っていますが、綿カシミヤはその代表とも言えるのではないでしょうか?

その他にもリネンアルパカ、綿ウールといったMIX素材がありました。

 

シルク の引き合いも非常に多かったように思います。

シルクの光沢感を活かせる16~18GG向けの糸が主流でしたが、コストを抑えつつもシルクの良さを残したシルクレーヨンなども魅力的ですね。

 

日本でよく見られる抄繊糸(和紙を使用した糸)や、春夏向けのモヘヤもヨーロッパでは注目されているようです。

 

また、秋冬素材とのMIXとは別に 綿絡みのファンシーヤーン も種類が豊富になっていました。

ファンシーヤーンと言えば、形状や配色、風合いなどに個性があり、どの糸も魅力的ですが

2018SSは特にこのような糸たちに注目です。

 

・コードヤーン、チューブヤーン、コイルヤーンなどのつるんとした形状の糸

コイル

チューブ

 

・フェザーヤーン、ブークレ、スラリットヤーンなどの、毛足の長さやヒゲ感が特徴的な糸

シャギー

スラリット

 

また、ファンシーヤーンに限らず

・レーヨン混ダル糸などのマットな質感の糸

・カットソー生地のような超ファインゲージ向けの細番手糸

などにも是非注目してみてください。

 

次回は~編み地編~をご報告します。お楽しみに。

2018SS Pitti Immagine Filati ~テーマ・カラー編~

2018SS Pitti Immagine Filati ~テーマ・カラー編~

こんにちは!

 

今回は、1月25日~1月27日にイタリアはフィレンツェで行われたニット糸の展示会

『Pitti Immagine Filati』のご報告~テーマ・カラー編~です。

 

80回目の今回は、2018SSに向けてのプレゼンテーション。

まだまだ寒さが残り、ようやく2017年の春がやってくるというこの時期。

一体1年先の春夏トレンドはどのようになっているのでしょうか!?

 

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まずはテーマ。

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今回は『PITTI DANCE OFF』。

個々の感情やエネルギーを体全身を使って自由に表現する、という点が

ファッションにもダンスにも共通していますよね。

 

あなたはどんな服をどのように着ますか?

そしてあなたはどんな音楽でどんな風に踊りますか?

そんなPittiからの問いかけが今回のテーマに込められています。

 

 

続いてトレンドの鍵となるテーマカラー。

2018SSは『PASSENGER』をカラーのメインテーマに掲げ

9つのサブテーマからイメージされるカラーを提案していました。

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ぱっと見て、どんな印象を受けますか?

私はこのように感じました。

 

①ベージュやブラウン、カーキといったアースカラーが多く登場。

代わりに定番のベーシックカラーである色味のないグレーは登場していません。

 

②春らしいパステルカラーは花びらのような自然に近い色に。

グリーン系のカラーが充実している点も、どことなく自然を感じさせますよね。

 

③自然とは相反するイメージのスポーティなネオンカラーやビビットカラーがアクセントに。

 

テーマごとに色が並べられていることで『この色なれが新鮮だなー』とか『この配色おしゃれかも!』といった発見もありますよね。

世間が保守的なファッションに飽きてきた今日この頃。

2018SSはより一層『新しい!!』と思わせる色使いを提案したいと思います。

 

次回は~素材・糸の種類編~をご報告します。お楽しみに。