こんにちは。
今回は 2019.01.23~01.25に行ってきた PITTI IMMAGINE FILATI 84 の様子をご紹介します。
1989年1月、Pitti Immagine Uomo、Bimbo、Casaとともに開催されたPitti Immagine Filatiはなんと今年で30周年。
記念すべき30年目に掲げられた2020年SSのテーマは『スポーツ』『極東』そして『サブカルチャー』でした。
2020年に東京で開催される夏季オリンピックがPitti Immagine全体のインスピレーションとなり、ビジュアルカルチャー全般に強い刺激を与えています。
テーマカラーや具体的なイメージを創りあげる6つのサブテーマもスポーツに関連しています。
テーマカラーを色味別にまとめるとこんな感じ。
昨年に比べイエロー~グリーンのバリエーションが豊富になりました。
ブルー系はダスティなものが多いように思います。
ベースとしてアースカラーが継続しており、アクセントとしてネオンカラーがあり、自然と都会が融合したような印象を受けました。
面白いのは純粋なホワイトとブラックが入っていないところ。今回は無機質さはあまり必要無いようです。
続いてコレクションやブースで多く見られたトーンや配色。圧倒的に目立っていたのはネオンカラー。
スポーティさだけでなく、『東京のネオン街を表現しているんだよ』なんてコレクションもありました。
キッチュなカラーリングや、ソフトカラー寄りのパステルカラーも多くありました。
そして今回特に印象強かったのは素材について。
どこもかしこも『エコ!リサイクル!オーガニック!BIO!』。
前シーズンに増して、環境配慮や原料背景のトレーサビリティーを謳った糸のなんと多いことか。もはや着手していないメーカーは無い、というレベルでした。
農薬不使用の綿や麻、在庫糸や製品を粉砕して再生したリサイクルカシミヤ、土に還るビスコースだけでなく、蚕蛾の羽化を待って(蚕を殺さないで) 作ったシルクまで!
原料背景のほか、牧場、農園、工場で働く人たちの労働条件や労働環境の整備までも規定とした、GOTS認証をアピールするメーカーも数多くありました。
ちなみにシルク、綿、麻といった春夏素材に、 ウール、カシミヤといったた秋冬素材を合わせた混紡糸も再び増えたように感じました。
それでは最後に、見ているだけで楽しくなる編地をどうぞ。
植物や波などネイチャーモチーフに、どことなく毒々しい配色を合わせたジャカード柄。
編み柄と色、ダブルによる切り替えタイプのボーダー。
スポーティさとダサさが共存するアルファベットロゴのジャカード。
次回は3月の上海SPIN EXPOです。
お楽しみに。